【個別株分析】「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(7550)

企業紹介

「個別株調べたいけど、時間がない…」そんな方のためにパパが日本株/米国株の個別株について大枠を調べましょうというのが個別株分析。今回は、パパも保有している銘柄「ゼンショーホールディングス(7550)」について解説していきたいと思います。

すき家の画像。

多くの読者はサラリーマンかと思いますが、皆様は仕事のある日のお昼ご飯はどうしているでしょうか?内勤の多い人であれば、会社近くのコンビニやお弁当、外回りの多い人であれば外出先で食事を取る人が多いと思います。私は営業経験がありますが、外回りの日は複数訪問することも多く、食事に1時間もかけていられない!すぐ食べなきゃ!って時多いですよね?

そんな時に選択肢に上がるのがファーストフード。ハンバーガー、うどん、ラーメン、そば、、、、そして牛丼。日本のファーストフードと言えば牛丼を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?(異論はもちろんあると思います笑)牛丼は「すき家」「松屋」「吉野家」の3社で大きなシェアを占めていますが、今日はその中でも「すき家」を展開するゼンショー・ホールディングスについて分析を進めていきます。

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ゼンショー・ホールディングスの保有ブランド

ゼンショー・ホールディングスを語るにあたって、他の牛丼ブランドと大きく異なる点はその保有ブランドです。

  • 吉野家・・・「吉野家」「はなまるうどん」など
  • 松屋・・・「松屋」「松野屋」など
  • すき家・・・「すき家」「なか卯」「ココス」「ビッグ・ボーイ」「ジョリーパスタ」「はま寿司」「ロッテリア」など

明らかに1社だけ多く、ゼンショー・ホールディングスの独自路線が際立つ内容になっています。

ゼンショー・ホールディングスの強みとは?

ゼンショー・ホールディングスは「世界から飢餓と貧困を撲滅する」という企業理念を掲げています。他の2社と異なり、企業理念自体が世界を視野に入れており、世界展開できる外食産業を網羅的に持っていることが強みです。

崇高な企業理念(私はゼンショー・ホールディングスの企業理念が大好きです)を持っていることは非常に重要ですが、理念だけでは会社は経営できません。この牛丼3社の中で1社だけ異質なゼンショー・ホールディングスはどのように利益を生み出して成長しているのでしょうか?これについてはHPに記載があります。「MMD(マス・マーチャンダイジング・システム)」という上流から川下までの食の垂直統合のビジネスモデルを展開しているのが特徴です。

これによって自社内で食料原材料を生産し、グループ企業に展開・物流を行い、調理・店舗運営まで一気通貫で行うことで自社内のノウハウ蓄積(ノウハウの逃さない)、スケールメリット、マージンの低下など幅広いメリットを享受することができます。

そして、これは他の2社が真似できません。なぜかでいうと他の2社はゼンショーに比べて展開する店舗数及び飲食種が異なるため、一気通貫で押さえようとしてもゼンショーほどスケールメリット(規模の経済)や物流網のメリット(密度の経済)を得ることができないからです。先んじて展開して、上流から押さえてしまう、これによりゼンショーは外食産業で圧倒的優位性を構築しているのです。

ゼンショー・ホールディングスの株価推移は?

ゼンショーの株価は大きくみて右肩あがりの成長を続けています。ただし、直近は日経平均株価の高騰などバブル的な動きになっているため、ここから下がる可能性が高い市場です(2023年7月現在)。売買益を狙うというよりも最悪値下がりしても配当益や株式優待で2〜3年経てば高い確率で利益を出せそうな銘柄に資金を投入する方が良いと思います。

そう考えると、直近のゼンショーの株価は加熱感があるので、売買益目当てでの投資はお勧めできないと思います。

ゼンショー・ホールディングスの配当金と株主優待はどうなのか?

すき家の配当金は過去の10年間で0.6%〜1.0%を推移しています。今年度の配当予想は4,000円です。今は株価が6,000円近くまで上昇しますが(2023年7月現在)、これが4,000円などになると2,400円程度の配当金となる見込みです。

また、株主優待としてゼンショーグループで使える飲食券を年2回もらうことができます。100株保有の場合は年間2,000円ですね。

100株の場合は合わせると年間で6,000円相当が手に入ります。株価の1%にあたりますが、株価が現在の10%(600円)下がる可能性もあり、そうなると取り返すのに10年はかかる計算となります。過去の動き方を見るとリーマンショックがあった2008年ごろに株価が半減するということも起きているので、もう少し株価が安くなったときに買う銘柄かと思います。また、大幅な株価の上昇による売買益を狙うにも、ゼンショーは既に規模が大きくなっており2倍、3倍を狙っていくのは難しいと考えられるため、もっと他の銘柄で戦った方がと思います。

まとめ

相場を見ながら今買うのは売買益を狙う銘柄か、長期で勝てる銘柄かという見極めをしなければいけませんが、ゼンショー・ホールディングスはどちらかといえば長期で勝ちたい銘柄という分析です。しかし、現在の相場だとリスクが大きすぎるため、もう少し株価が下がった時に狙うべきと思います。

最後まで見て下さりありがとうございました。 
正しく投資について学ぶことが、資産形成においても重要だと捉えております。パパも勉強しながらも引き続き意味のある情報を提供できればと思います。株式投資ライフを楽しみましょう

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