「個別株調べたいけど、時間がない…」そんな方のためにパパが日本株/米国株の個別株について大枠を調べましょうというのが個別株分析。
今回は、パパも保有している銘柄「プロクター・アンド・ギャンブル(PG)」について解説していきたいと思います。
基本情報
企業名 | プロクター・アンド・ギャンブル |
業種 | 化学 |
株価 | 151.74 USD |
時価総額 | 3576.46億 USD |
HP | 公式サイト |
P&Gは1837年に設立され、世界中で様々な家庭用品や個人用品を提供しています。同社は、ベビーケア製品、衛生用品、家庭用品、美容製品、医薬品など、幅広い製品カテゴリーにわたる多くのブランドを展開しています。P&Gは米国を代表する企業で構成される、ダウジョーンズ工業株価平均の最古参で、1932年に構成銘柄に組み込まれてます。
P&Gの主要なブランドには、日本でもおなじみPampers(パンパース)。Tide(タイド)、Gillette(ジレット)、Pantene(パンテーン)、Head & Shoulders(ヘッドアンドショルダーズ)等があります。これらのブランドは世界的に有名で、多くの消費者に利用されています。世界中に事業を展開しており、多くの国や地域で製品を提供しています。日本でも薬局にいけば、多くのP&Gの商品が並んでいますね。
プロクター・アンド・ギャンブルの業績
続いて、プロクター・アンド・ギャンブルの財務状況を見ていきましょう。綺麗に増収増益を続けており、来季もさらに業績が拡大する予測を出しております。大きくというよりはじわじわと業績を上げ続けていることも株主から信頼される1つの要素になっています。
FY20/06 | FY21/06 | FY22/06 | FY23/06予測 | FY24/06予測 | |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 70,950 | 76,118 | 80,187 | 81,470 | 85,171 |
営業利益 | 13,027 | 14,306 | 14,742 | 14,579 | 15,703 |
プロクター・アンド・ギャンブルの株価・配当金
プロクター・アンド・ギャンブルの株価
※TradingView参照
続いて株価の推移をみていきましょう。2023年7月02日(日)現在、1株151.74 USD。パパも保有している銘柄なのですが、当時は127.13USDで購入したので、株価も大幅上昇しています。
プロクター・アンド・ギャンブルの配当金
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|---|---|
配当金 | 2.79 | 2.90 | 3.03 | 3.24 | 3.52 |
利回り | 3.57% | 2.64% | 2.53% | 2.40% | 2.45% |
配当金ですが2022年通期で、1株3.52USDと配当利回り2.45%になっております。増配を続けている銘柄なので、配当金狙いの方にもおすすめです。将来的にさらに上がる可能性も秘めております。
プロクター・アンド・ギャンブルの強み
ここまで長い間成長を続け、日用消費財業界で強力な競争力を持つ企業となっています。
そこでなぜここまで利益を出し続けられる企業なのかを深掘りして見ていきたいと思います。
マーケティング
P&Gのマーケティングは、MBAの教科書でも取り上げられるくらい有名です。実は、USJ復活の立役者として知られる株式会社刀、代表取締役CEOの森岡毅さんもP&G出身です。
その広告宣言費用は、年間1兆円を超えています。もちろん世界最大規模ですね。消費者洞察の重視し、、消費者のニーズや嗜好を的確に把握することに力を入れていることも特徴です。市場調査やデータ分析を通じて消費者の行動や意識を分析し、それに基づいて製品開発やマーケティング戦略を展開します。
業界としても、製品の性質はもちろん、マーケティングによるプロモーション部分が大きい日用品業界において、P&Gはブランドイメージ確立が非常に上手く、消費者の選好を外しません。10億の消費者IDを使ったターゲット・マーケティングをやっているようです。
直近は、デジタルマーケティングの活用にも力を入れています。オンライン広告やソーシャルメディアを活用し、消費者との関係を構築し、ブランドの認知度や顧客のエンゲージメントを高める取り組みを行っています。また、データ分析や人工知能を活用して、マーケティング効果の最適化にも取り組んでいます。実際に、パパ自身もP&Gの広告は感情的なストーリーテリングや共感を呼ぶメッセージが多いなと感じております。
安定した収益性
P&Gは多くの主要ブランドを展開し、消費財市場で長年にわたって確固たる地位を築いています。そのため、安定した収益性を持っています。これは投資家にとって魅力的な要素であり、安定した配当や株価の成長を期待することができます。なぜその収益性をもっているか。それは、P&Gは優れたブランドポートフォリオを持っており、世界的に有名なブランドを数多く保有していること。さらに、供給チェーンの効率化により、効率的なコスト管理とタイムリーな製品提供を実現し、競争上の優位性を獲得していることに起因します。
また、この業界は景気変動を受けずらいため、比較的波がないもの特徴です。景気変動や経済の不確実性に対して比較的保守的な性格を持っているため、市場の不安定さに対して一定の安定性を提供すると考えられています。
他にも、強力なブランド力を持っている企業の個別株分析は別記事でも。
研究開発と革新性
P&Gは研究開発に重点を置き、製品の革新と技術の進化に取り組んでいます。顧客のニーズを理解し、新しい製品や技術を開発することで競争力を維持しています。また、環境への配慮や社会的な課題への対応を考慮しながら、製品の改良や新たな素材の開発を行っています。例えば、再生可能な原料の使用や省エネルギー技術の導入など、環境に配慮した取り組みを行っています。
企業が成長するためには、新しい投資を惜しまないスタンスこそが、芯のこの企業の強みなのかもしれません。
投資する際に気をつけたいリスク
磐石に見えるP&Gですが、リスクがゼロというわけではありません。マーケティングやイメージ戦略に拘っている分、大きな不祥事をやらかしたときに、どう対応するかも気をつけなければなりません。お客様から選んでいただく上で、生活必需品市場で最も重要なのは口コミであり、悪評はすぐに広まってサイレント不買に繋がります。食品メーカーは異物混入事件が起きたらアウトですよね。P&Gだと赤ちゃん向け製品で何か使い方を誤ると危険な製品を販売してしまう、といったことになるでしょうか。
まとめ
「個別株調べたいけど、時間がない…」そんな方のために、パパも保有している銘柄「プロクター・アンド・ギャンブル(PG)」について解説してきました。
最後まで見て下さりありがとうございました!
正しく投資について学ぶことが、資産形成においても重要だと捉えております。パパも勉強しながらも引き続き意味のある情報を提供できればと思います。株式投資ライフを楽しみましょう。
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