【個別株分析】安藤ハザマ(1719)の安定性・高配当を続ける建設会社

企業紹介
建築物。

安藤ハザマとは?

安藤ハザマは、土木を強みとする建設会社です。2013年に間組が安藤建設を買収合併して誕生した比較的新しい建設会社です。

ファイナンス系のアプリで配当率が高い銘柄で検索すると上位にランキングすることも多い安藤ハザマ。なぜ高配当を実現することができるか個別株分析していきたいと思います。

基本情報

安藤ハザマは大手総合建設会社です。

元々、2013年代に安藤建設が間組を合併することによって誕生した会社です。安藤建設は元々建築に強みを持っており、間組は土木に強みを持っており、合併することでお互いが持っていない強みを獲得することができるM&Aのお手本のような合併でした。

安藤ハザマの配当金

安藤ハザマはよくファイナンス系のまとめサイトで名が上がる企業です。その理由はその高い配当比率にあります。

2024年3月の配当利回り予想は5.76%と市場全体の分布に対しても最上位に位置します。

5.76%の配当比率があれば仮に株価が10%値下がりしても、2年保有していれば利益が出るという状態であり、長期保有をすればほぼ確実に利益が見込めることが特徴です。

この高い配当利回りは直近5年くらいで会社の方針として実現されています。2015年までは配当利回り1%台と特徴がなかったですが、2016年ごろから急激に配当利回りが高くなってきています。

安藤ハザマの業績

安藤ハザマの業績は安定しています。

直近3カ年の売上高も伸びています。営業利益こそ横ばいですが、20億円以上を維持しており安定しているというように認識して問題ないと思います。

企業が配当性向を高くするときは、不況などになっても株価がアップダウンしないことが企業側へのメリットになります。後述しますが、安藤ハザマは今後の生き残り戦略(建設業以外の新しい収益源の確保)に向けて投資をするという判断をしています。これからの成長にあたり、株価がアップダウンして見込める資金調達額が変動するリスクを減らすために株価が安定する配当強化をしたというように考えられます。

安藤ハザマの今後の競争戦略

安藤ハザマの今後の競争戦略はエネルギー関連事業を核とした収益源の確立です。建設は国内人口が減っていくことを考えると今後頭打ちになってしまう分野です。そのため、世界的なSDGsの機運の高まりも踏まえてエネルギー事業で柱を作るという経営判断をしています。

これを2030年までは続けるというVISIONをHPにて打ち出しています。安藤ハザマの長期ビジョンの進捗度合いにもよりますが、投資は2030年まで続けるであろうため、2030年くらいまでは配当の減少などのリスクも少ないのではないかと考えられます。配当が下がるリスク(事業が立ち上がり投資を抑えるようになる)を考えると2027年くらいまでを目安として配当金を狙う銘柄として保有を検討するのが良いかもしれません。

まとめ

安藤ハザマの高配当は高い収益性によってもたらされていることがお分かりいただけたと思います。また、中長期のビジョンで建設以外の収益の柱(エネルギー関連事業)を作ろうとしており、投資資金確保のために付加価値の高い株運営をしていることも窺えました。

最後まで見て下さりありがとうございました。 
正しく投資について学ぶことが、資産形成においても重要だと捉えております。パパも勉強しながらも引き続き意味のある情報を提供できればと思います。株式投資ライフを楽しみましょう。

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