【個別株分析】トヨタ自動車(7203)、時価総額40億超え、グローバル企業の日本代表。今後どうなる?

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「個別株調べたいけど、時間がない…」そんな方のためにパパが日本株/米国株の個別株について大枠を調べましょうというのが個別株分析。株価が上がりすぎて、「買えないよ」と声も多い、日本代表をするグローバル企業「トヨタ自動車(7203)」について解説していきたいと思います。

・日本の上場企業初の営業利益5億円超えする、グローバルモビリティーカンパニー。

・トヨタ自動車の今後は、「EV・電動化戦略」が鍵。3800億円の人的資本への投資をどう活かしていけるか?

基本情報

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企業名トヨタ自動車(株)
業種輸送用機器(東証業種名)
自動車       
株価2,634円
時価総額41.60兆
HP公式サイ
※2024/09/22現在

世界的な自動車メーカーとして知られ、その圧倒的なブランド力と技術革新により、時価総額は40兆円超えの日本を代表するトヨタ自動車。本記事では、トヨタ自動車の事業概要、財務状況、強み、リスク、今後の展望についてパパなりに分析してみました。

トヨタ自動車の株価・配当金

トヨタ自動車の株価

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参照:TrandingViewより、トヨタ自動車のチャートを抜粋

まずは、株価の推移をみていきましょう。トヨタの株価は、ここ5年で77%伸長しています。現在(2024/9/22)にトヨタ自動車の株を100株購入するとなると、26.3万円の軍資金が必要なことになります。ボーナス等の一括で入力金が入っている機会があれば、手が届く金額ではないのでしょうか。
ちなみに、同じく日本を代表するグローバル企業の任天堂の株を100株購入すると、76.7万かかります。

但し、直近半年でみると下がっている局面も多く、今が買い?と思い、買い向かった方もいらっしゃるでしょう。長い時間軸で見た際に、トヨタ自動車がどうなるのか将来を予測することは難しいですが、まずは、どんな企業で何をしていて、どんな価値を提供しているのかを本質的に理解していきましょう。

トヨタ自動車の配当金

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参照:TrandingViewより、トヨタ自動車のチャートを抜粋

トヨタ自動車の配当は、9月・3月の2回。直近5年間は2〜3%で推移することが多くなっております。
配当実績は、横ばいの傾向ですが、これからも期待できる企業に投資して株価上昇も狙いながら、毎年安定して配当金も貰えるのは株主にとっても大きいですね。
株主優待はありませんが、パパは優待をもらうくらいなら配当金をその分もらいたい派なので、個人的には投資家目線でも、よいのではないでしょうか。

トヨタ自動車の特徴、財務的な視界や競合との比較を用いて

トヨタ自動車を財務的な視界から見ていく

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※参照:トヨタ2024年3月期 決算説明会より

トヨタ自動車は、誰に対して何を提供している会社でしょうか。答えは、決算資料をみると分かってきます。主に個人および企業を対象に、多様なモビリティ(移動手段)ソリューションを提供している会社です。

カテゴリー別売上高を見てみると、トヨタの販売台数の約30%を北米が占めており、トヨタにとって最大の市場になってます。特に、SUVやピックアップトラックの販売が好調です。アメリカの消費者は大きくて燃費性能の良い車を求める傾向にあります。今後、EVやハイブリッドSUVの展開が鍵になってきそうです。

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※参照:トヨタ2024年3月期 決算説明会より

 連結売上の営業収益は45兆0953億円となり、前年度から21.4%増えました。営業利益は96.4%増の5兆3529億円。 日本の上場企業で営業利益が5兆円を超えたのは初めてです。グローバルな自動車販売の回復、円安効果、EV(電動車)やハイブリッド車の普及が大きく貢献したと言われております。

来期の見通しも、同じくらいの営業収益を想定しており、営業利益率は少し落ちる見立てを出しております。これは、主に、人材投資を含めた投資にコストをかけるからと説明しております。

トヨタ自動車の強みや競合企業との比較から

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※参照:トヨタ2024年3月期 決算説明会より

トヨタ自動車の強み①:販売ネットワーク

トヨタ自動車の「販売ネットワークは世界各地に広がっており、北米、アジア、欧州など、主要市場に強固な基盤を築いています。長年の蓄積もあり、新車を出す際にも大きなアドバンテージになっています。販売だけでなくアフターサービスにも力を入れており、顧客が安心してトヨタ車を所有できる体制が整っています。

パパの友人もトヨタ系列の友人がいますが、お客さんのニーズが自店であわなくともディーラー通しで紹介したりとネットワークの広さを感じました。世界のトヨタの圧倒的なブランド力を支えている下支えになっています。

トヨタ自動車の強み②:豊富な研究開発(R&D)、人材投資

個人的には、ここがトヨタが世界で成長した「DNA」があるのでは?とパパは思っています。積極的なR&D投資を通じて未来のモビリティ市場での競争力を確保し、技術革新を推進してきました。会社規模が大きくなってもそのDNAは健全で、ハイブリッド車(HV)を中心に環境技術でリードしてきたトヨタですが、世界的な脱炭素化の潮流や各国の規制強化により、EV市場への本格進出を進めています。

また、新社長の佐藤社長から、25年3月期は「マルチパスウェイ(全方位戦略)を具体化する」として、直近人的資本などに3800億円を充てるなど投資を加速する方針を明らかにしました。
人的資本に3800億、下手したら上場企業の売上高並みのコストを投資できる資本体力と攻めの姿勢もあっぱれです。

トヨタ自動車の強み③:トヨタの多様な車種ラインナップ

幅広い顧客層に対応するため、非常に多様な車種ラインナップを展開しています。この豊富なラインナップは、トヨタのグローバル戦略の一環であり、各国・地域のニーズに合った車両を提供することで、世界中で高い販売実績を誇っています。

国内でも、富裕層向けのレクサスやファミリー向けの広い車内空間と快適性を兼ね備えたミニバン等、使うユーザーがイメージし易い車種が多い印象です。

トヨタ自動車の今後、株価やキーポイントについて解説

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トヨタ自動車の今後は、「EV・電動化戦略」「サプライチェーン管理」といった2つのポイントに左右されます。特に、EV市場での競争力や新技術の進展が株価の大きなドライバーとなることが予想されます。

トヨタのEV・電動化戦略

トヨタはこれまでハイブリッド車(HV)で圧倒的な市場シェアを誇ってきましたが、電気自動車(EV)への本格的なシフトが今後の重要課題です。競合のテスラにも遅れを取っている分野です。積極的に投資をしていきながら、売上高の比重もシフトしていくことを目指しています。3800億の人的資本への投資をどう活かしていくかも鍵を握りそうですね。

  • EVの展開加速:トヨタは、2030年までに全世界で約350万台のEVを販売する目標を掲げています。「bZシリーズ」など新たなEVモデルを次々に投入し、主要市場でのプレゼンスを拡大しようとしています。
  • 全固体電池の開発:トヨタは次世代バッテリー技術の開発に力を入れており、特に全固体電池の実用化が期待されています。これは、現行のリチウムイオン電池に比べ、充電時間短縮や高いエネルギー密度を実現できる可能性があるため、EV市場における競争力を大きく高める要因となるでしょう。

トヨタのサプライチェーンの強化と半導体不足への対応

近年の半導体不足は自動車業界全体に大きな影響を及ぼしており、トヨタも生産において影響を受けています。今後もこうした供給不足が発生した場合、トヨタの生産能力や販売台数に影響を与える可能性があります。

  • サプライチェーンの多様化:トヨタはサプライチェーンの強化に向け、半導体メーカーとのパートナーシップを強化し、安定した部品供給を確保しようとしています。これにより、生産遅延やコスト上昇を最小限に抑える取り組みが進められています。
  • 生産体制の見直し:トヨタは、生産プロセス全体を見直し、効率的かつ柔軟な生産体制を構築しています。半導体不足により生産が遅延するリスクを考慮し、製品の生産スケジュールを柔軟に調整しているようです。

他にも日本株の分析はこちらから。

まとめ

ここまで、「トヨタ自動車(7203)」について」について解説してきました。シンプルではありますが、1つ1つの銘柄を吟味して、丁寧に選ぶことが投資成功の鍵になります。

最後まで見て下さりありがとうございました。 
正しく投資について学ぶことが、資産形成においても重要だと捉えております。パパも勉強しながらも引き続き意味のある情報を提供できればと思います。株式投資ライフを楽しみましょう。

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